時はきました。
行きます。
出撃します。
謙虚に謙虚に。
そんなこんなで今年も始まった。
春の湖ルアーでの戦い。敵は自分。寒さと戦い、眠さと戦い、花粉症と戦い、変化のない飽きと戦い、そして、
ボの連続。
狙うは宿敵カミソリ。
カミソリと初めて遭遇したのは2013年の春。圧倒的な力でナイロン8ポンドのラインを切る。その次に出会ったのが2016年の春。
その時もラインを切られた。それからカミソリシステムを導入するもカミソリは恐れをなして、あれから現れる事はなかった。今年は調子がいい。今年こそカミソリを確保する。
ニイタカヤマノボレ2021。
作戦ポイントに到着。
水温5度。
時間を無駄にしたので作戦時間は1時間。
撃て撃て撃て!
攻撃が始まった。
ルアーを何度も投げるがノーチェイス。ダム湖に解禁特需は存在しない。
そして、時間切れ。予想通りの敗退。
うちに帰って、すんきピザを食べました。酸味とチーズが合う。
そして、ワインが合う!
3月上旬。水温6,8度。
第二次攻撃。
忙しくて作戦時間は30分。
ルアーをひたすら投げるがノーチェイス。
すると、黒い影が!きた!20センチくらいの真っ黒な岩魚のチェイスあり。ルアーを追って来たが直前で回頭。深みに帰って行きました。
この日も敗退。チェイスはあの一回だけでした。
3月中旬。水温6,6度。
第三次攻撃。作戦時間は一時間。
25センチくらいのチェイスが一回きり。ルアーの損失がないのだけが救い。この日も敗退。気がつけば早くも
3連敗。
3月中旬。水温4度。
第四次攻撃。作戦時間は一時間。
ルアーを投げる。投げる。きた!手応えあり。かかった!
でも、重いだけで引きがない。イカか?
枝でした。
ダム湖に、もう川鵜もいました。いつもより半月は早い。もう来たのか。川鵜が羽を乾かすためにバタバタしてる。静かな湖にその音が響きわたる。
バタバタバタ。気が散る。
今回もノーチェイス。敗退。ルアーの損失がないなだけが救い。
これで
4連敗。
3月中旬。水温5度。
第五次攻撃。作戦時間は1時間。
この日は真っ昼間ですが雲りなのでチャンスはある。低気圧も接近中で気圧も低いはず。
川鵜の襲来。2機編隊。本当に川鵜が来るのが早い。今年は桜の開花も早いようです。川鵜の編隊を見てテンション下がっていたら、ルアーに何かついてきてる!
ランドロックサツキマスだ!40センチはある大型だ。申し分ないサイズ。心臓がバクバク!食え食え!
直前で回頭。
く~残念。悔しいから30分延長です。しかし、ノーチェイス。
敗退。1時間半でチャンスは一回。それを取れるか取れないかで勝負が決まる。上手い人ならアレはとれた。さすが釣れない釣り師。少ないチャンスをものに出来なければ負ける。
アレではイカンのだ。次はとる。
これで
5連敗。
3月中旬。水温7、8度。
作戦時間は一時間半。
最近の暖かさで一気に水温が上がった。条件は良いと思ったがノーチェイス。
ボ。
敗退。これで
6連敗。
今年は調子が良いのではなかったか??今日は俺の日じゃなかった。気がついたらすでに
6連敗だ。
3月中旬。水温7,8度。
作戦時間は1時間。水温の上がり方が例年になく早い気もしますが水温的に良い感じになりました。雰囲気もいい。そろそろ釣れそうな予感がします。
しかし、投げても投げても反応無し。
日も暮れて暗くなる。そろそろ帰ろうかな?と思ったとき、ルアーについてくるギラっと光る魚体が見えた。
きた~!全集中!ルアーの呼吸。食え食え!
ガツン!
きた!かかった!重い。なかなかなのひき。バチャバチャ暴れる魚。デカイゾ!
ドラグが鳴る!ばれるな。ばれるな。
慎重に!慎重に!
ネットをとりだす!
入った!やった!
今シーズン初のランドロックサツキマス。
銀化したタナビラ。
連敗は
6でストップ。
しかも、サイズは
43センチ。いきなり
40アップ。やっぱり今年は調子がいい。今日は俺の日。体高がある。太い。
銀ピカ!
かっこいいランドロックサツキマス(陸封型)
なんもいえねぇ。
本当に
太い。なんもいえねぇ。
※注意:ランドロックサツキマスの写真はたくさんありますが釣ったのは1匹です。
なんもいえねぇ。
もう辺りは暗い。余韻に浸る時間もなくリリース。
カミソリ級になったらまた会おう。
さぁ、おうちへ帰ろう。今日は祝杯だ。
しかし、カミソリのあの強烈なひきはこんなもんではない。ナイロン8ポンドをあっという間に切る宿敵カミソリを今年は仕留める。広く深い湖の何処かに奴は潜んでいる。戦いは始まったばかりだ。
嵐の日も雪の日も
太陽が照りつける日も
炎熱の昼も
凍った夜にも耐えた
顔がほこりにまみれても
わが士気は高揚す
我らのルアーは
風を切り突き進む