生き別れの谷

山猿

2018年07月29日 09:06

2018年、月イチ定例支流調査7月分。
月イチとは、さのやさんと2008年から行っている信州木曽の支流調査です。私は7月から激務となりましたが、月イチだけは行かねばならぬ。月イチが私の生き甲斐です。昨年、さのやさんとすれ違いとなったすれ違いの滝の上を目指します。







昨年の記事では長文になるのでカットしてしまった、すれ違いの滝の由来。
2017/07/19

それは、昨年SさんがGPSをみて川が二手に別れる所で、「また上流で合流します。」と言うので二手に別れ別々に支流に入ったらその後、さのやさんと、はんちゃんと生き別れてしまったのです。その後、携帯が繋がらない生き別れた谷で偶然にも再会する事ができました。

再会したのがすれ違いの滝。
今年は生き別れとならないようピッタリマークですれ違いの滝を目指します。

車止めで車がすでに2台。先行者がいたら仕方ない。ゆっくり遡行する事にしました。まずは沢に入りマッタリします。




simaさんとの釣行で壊してしまったリールですが壊れたと聞いて親切にリールを送ってくれた人がいました。この世知辛い世の中で仏様がいました。しかもツインパワー。ありがとうございます。大切に使わせて頂きます。

この日は、天気は快晴。暑くなりそうです。水温12度。さすが源流。水は冷たいです。

先行者と間をあける為に、7月から激務となった私の、さのや先生によるメンタル相談。月イチの趣向が変わってきました。月イチ定例支流調査が月イチメンタル相談室になりました。朝食をパクパクしながら、さのや先生からガツンと差し入れも頂き、約一時間もメンタル相談していました。すっきりした所で出発です。








出発前にレットブルを飲みほします。翼をもらいました。スタミナンセブンは帰りに投入します。ちなみに、私は長野県製薬の回し者ではありません。
先行者との間合いをとった為か、ルアーを投げるとチェイスがあります。さのやさんが先行しましたがトラブルで先行交代です。私が先行していると、先行者が休んでました。
随分先に行っていると思っていたのでびっくりしました。
でも、見覚えが・・・。
サムさんだ!お久しぶりです。







ハンドメイドミノー乱舞でサクラマスを釣るサムさんにこんな所でお会いするとは。お友達と一緒でした。これから予定があるので帰るそうです。お疲れ様でした。あの大会に参戦したら優勝間違いないですね。サムさん達を見送った後、スピードを上げて遡行します。






最初は反応があったのですが全く反応がなくなりました。おかしい。ノーチェイスが続くので精神的疲れで先行を交互に変えていきます。
しかし、さのやさんの遡行スピードは早い。私がちょっと靴ひもを治したり、リュックを降ろしてドリンクを飲んで目を離した隙に、遥か先に行ってます。さのやさん半端ないって
しかし、魚からの反応がない。おかしい。そして、突然テントが現れました。
こんなところに日本人!
テン泊者がいました。沢登りの人らしく釣りはやらないと言う事で、すれ違いの滝を目指します。








ようやく魚の反応が出てきて、スイマーさんのハンドメイドミノーtrip(トリップ)にくらいつく
木曽ヤマト岩魚。









その後、トリップを対岸の流木に引っ掛かけてしまいました。とりに行くのが難しいポイントだったですが取れて良かったです。ホッとしました。

荷物を軽くする為に早めの昼食です。
サワメシうまし。








そして、昼食後、だいちゃんのジェミーにくらいつく木曽ヤマト岩魚。








昨年のすれ違いの滝まで後少し。

さのやさんに突然大物がかかる。格闘の末、深みに潜られてしまいました。結局、ラインが切れて高価なブリンクミノーをロスト。









これでは、さのやさんはうちに帰れないと思い次の一級ポイントもやってもらいます。すると
でた!この沢のサイズからすると化け物がでました。





(釣り人、さのやさん)




あの大会にエントリーしていたら3位になってる木曽ヤマト岩魚でした。セッパリの素晴らしい木曽ヤマト岩魚に感動しました。
さのやさんやりましたね。さすがです。
そして、遂に生き別れの谷のすれ違いの滝に到着。(ややこしい)









今年は生き別れにならずにここまできた。いよいよ、昨年出来なかった滝上の調査です。
果たして滝上に魚はいるのか?そこに待っているのは楽園か?どんどん登ります。水流が無くなり淵もなくなります。魚からの反応はありません。走る魚もいない。
この日は晴天ですのでモクモクとやらしい積乱雲も出てきました。近くに林道が無いため、集中豪雨となれば遭難です。雲の広がりに注視します。










やがてゴルジュ帯になり崖崩れ帯に突入、危険と判断し調査終了としました。結果、滝の上には魚は居ませんでした。










本流に戻り、まだSimaさんのアバロンで釣って無かったので撤退時間の残り30分アバロン通しで釣りをやりました。早速、木曽ヤマト岩魚が釣れました。

足元でバレ!小さなプールなので掴もうと思った岩魚がいない!おかしいなぁ~。おかしいぞ~。証拠写真がないので更にアバロンで釣りを続けます。良さげなポイントでアバロンをキャストすると根掛かり。簡単にとりに行ける場所です。とりにいくと・・・。
なんじゃこりゃ!

穴が空いていて凄い水流で水が流れ込んでいます。手を突っ込みますが深くて取れない。ブラックホールに手を入れてるみたいで吸い込まれそうになりました。深い!届かない!取れそうで取れない。木の枝とか突っ込んで粘りましたが結局とれませんでした。
世界にたった一つしかないSimaさんのアバロン。残念ながらロスト。ごめんない。救えませんでした。

ここまで私が先行で、さのやさんは時間を開けて釣り上がってきてるハズ。しかし、さのやさんの姿が見えません。ここは生き別れの谷。また、生き別れたら不味いと思い笛を鳴らしながらの撤退。その後、さのやさんと無事に再開する事が出来ました。それから川通しでひたすら歩いて帰りました。










さのやさん、ガツンとくる強いメンタル相談ありがとうございました。コレイクとかいろいろお世話になりました。これからの月イチは遡行開始前の一時間は面談をお願いしますね。うちに帰ると炎天下の中で一日中居たためか、頭がガンガン痛くなりました。熱中症のようです。日頃、冷房の効いた室内で仕事をしているので体が外に慣れてませんでした。皆様もお気をつけ下さい。








地球に住む生物は170万種。しかし、暑いからといって冷房の効いた部屋に避難できるのは地球上に住む生き物の中でも1種類だけ。この熱波で沢山の生き物達も苦しんでいる事を我々は忘れてはいけません。ストップ地球温暖化。

2011/02/02








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