第18回 猛暑の犠牲
今年の夏は暑い!!
観測史上一番暑い夏のようです。
水槽用クーラーは全開で働き、岩魚飼育にはやな暑さです。
水槽結露も全開です。
8月上旬。
覇権争いに敗れた孫権は、
石の間に頭を突っ込み、引きこもるようになりました。
餌を与える時には電気を合図でつけるのですが
電気をつけると洞穴からでてきてくれます。
そして餌を食べてくれるのでまずはひと安心です。
2010年8月30日。
この日も暑い。
信州木曽では、8月のお盆を越えると涼しくなってくるのですが、今年は異常です。
餌をやると、曹操と劉備が餌を争いながら補食してきます。
失脚した孫権が動きが鈍いのはいつもの事です。
しかし、この日は鈍すぎる。あれ?孫権どこにいった??
水槽中を探すと、息もたえたえの孫権がいました。
一体どうした??
良く見ると尾びれが全くない。
尾ぐされ病だ!!
すでに手遅れです。どうしようもない。
つい4日前は、何ともないように見えました。
尾ぐされ病の進行スピードは、ものすごく早く孫権は病に犯されていました。
病気が蔓延すると不味いので、孫権を隔離します。
その隔離したバケツの中で孫権は・・・・。
2才、16センチ。
一番、腹がオレンジで綺麗だった孫権。
ただただ残念です。
尾ぐされ病は、尾びれが溶けてしまう病気です。岩魚飼育を
2002年からやってきましたが、初めての尾ぐされ病の経験です。
理想水温は13度。
今はクーラー延命の為に17度に設定。
さてどうする?
水温設定を下げるか?
それとも、水かえと薬で乗りきるか?
迷いましたが、リスクを承知で後者を選択。
水換えし、マラカイトグリーンF溶液を投入します。
数日後、信州木曽に帰ってドキドキしながら水槽をみます。
手前 曹操 推定18.5センチ
奥 劉備 推定17.5センチ
大丈夫そうです。
15匹いた仲間達は遂に2匹になってしまいました。
孫権が死んだ今、2強は互角。曹操が覇者になる勢いでしたが、劉備も負けてません。
戦いはすさまじく、お互いの体を噛みつき傷がつきながら餌を元気に補食します。
危険な猛暑はいつまで続くのでしょうか。
関連記事