第18回 猛暑の犠牲

山猿

2010年09月05日 20:34

今年の夏は暑い!!
観測史上一番暑い夏のようです。
水槽用クーラーは全開で働き、岩魚飼育にはやな暑さです。
水槽結露も全開です。


8月上旬。
覇権争いに敗れた孫権は、
石の間に頭を突っ込み、引きこもるようになりました。





餌を与える時には電気を合図でつけるのですが
電気をつけると洞穴からでてきてくれます。
そして餌を食べてくれるのでまずはひと安心です。






2010年8月30日。

この日も暑い。
信州木曽では、8月のお盆を越えると涼しくなってくるのですが、今年は異常です。

餌をやると、曹操と劉備が餌を争いながら補食してきます。
失脚した孫権が動きが鈍いのはいつもの事です。
しかし、この日は鈍すぎる。あれ?孫権どこにいった??

水槽中を探すと、息もたえたえの孫権がいました。

一体どうした??
良く見ると尾びれが全くない。

尾ぐされ病だ!!

すでに手遅れです。どうしようもない。

つい4日前は、何ともないように見えました。

尾ぐされ病の進行スピードは、ものすごく早く孫権は病に犯されていました。

病気が蔓延すると不味いので、孫権を隔離します。
その隔離したバケツの中で孫権は・・・・。


















2才、16センチ。
一番、腹がオレンジで綺麗だった孫権。
ただただ残念です。










尾ぐされ病は、尾びれが溶けてしまう病気です。岩魚飼育を2002年からやってきましたが、初めての尾ぐされ病の経験です。



理想水温は13度。
今はクーラー延命の為に17度に設定。
さてどうする?
水温設定を下げるか?
それとも、水かえと薬で乗りきるか?
迷いましたが、リスクを承知で後者を選択。
水換えし、マラカイトグリーンF溶液を投入します。




数日後、信州木曽に帰ってドキドキしながら水槽をみます。











手前 曹操 推定18.5センチ
奥    劉備 推定17.5センチ

大丈夫そうです。
15匹いた仲間達は遂に2匹になってしまいました。
孫権が死んだ今、2強は互角。曹操が覇者になる勢いでしたが、劉備も負けてません。
戦いはすさまじく、お互いの体を噛みつき傷がつきながら餌を元気に補食します。











危険な猛暑はいつまで続くのでしょうか。




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