第26回 犠牲
前回でヤマト岩魚が誕生し、喜びもつかの間、卵がバタバタ死んでいきます。
無事に孵化できたのはここまでで40匹位でしょうか?
ほとんどの卵は駄目な感じです。
孵化した稚魚も他界する者もいて不安になります。
もう手遅れだと思いますがブクブクを投入。
それから、単身赴任の私は名古屋へ
名古屋で仕事中も気になってしまいます。仕事を終え急ぎ木曽に帰ります
(写真はイメージ)
卵は駄目になっているのか?
それとも、大量孵化か?
ドキドキしながら、岩魚ルームに入ります。
その答えは・・・。
水槽の水が濁ってます。
心配は現実に
これを見た時、
「終わった」
と思いました。
やはり卵のほとんどが死に、稚魚もかなり死んでました。
2月26日。
積算温度
496度。
第1号誕生からの積算温度
41度。
相当数死亡
生存40匹。
悲しい現実です。正直テンションが下がりました
へこむな~。
その後、緊急水換えを実施しました。
2月27日
積算
503度
第1号誕生からの積算温度
48度。
死亡10匹。
生存数30匹。
木曽水産試験場に今回の原因を問い合わせてみたら親切に教えていただきました。
卵が孵化する時はシビアな時で、卵を割って出てくる時、殻から老廃物が沢山、出るそうです。
水温が低いと汚れを分解する細菌が繁殖してないうえ活動が活発でなく、水が汚れると細菌も有機物を分解するのに酸素を使うし、稚魚も酸素を使います。
つまりは・・・
水質の悪化と溶存酸素不足。
泡の元は有機物なのでこまめに取り除かなければいけないそうです。
水産試験場の人
「泡は当然とりのぞきましたよね?」
山猿
「やってませんけど・・・」
一発退場!!
アウトです。無知でした。
ヤマト岩魚の卵を育てている保育園や学校の水槽は60センチ、うちは45センチ。
小さな水槽では過密なので、こまめな水換えで水質管理を徹底的に行い、泡や卵の殻などは取り除かないといけなかったのです。
それと、私は餌にメダカの餌を使用するつもりでしたが、
栄養価が違うと教えて頂きました。
私は、水換えは餌をやりだしてからだと思っていました。
餌づけが最大の難関と思っていましたが、その前につまずきました。
2月29日。
積算
514度
第1号誕生からの積算温度
59度。
死亡1匹。
生存29匹。
今回、多くの犠牲から学びました。もう一度チャンスがあるなら、今度はうまくやりたいです。
チャンスがあるならですが・・・。
私の無知が悲劇を招いた。
500個の卵から29匹へ。
果たして何匹生き残るのか?
それとも全滅か?
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