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2012年01月31日

外来種に罪はない その1

釣りとしてゲームとして人気の高いブラックバス。
私は過去にバスフィッシングに2回チャレンジして撃沈。
なんとしても釣りたいターゲットです。
それは、今でも変わりません。ブラックバスを釣りたいと今も思っています。
何しろ面白いがゆえ、人気があるターゲットです。

会社の仲間の中にも、釣りを楽しんでいる人達が居ます。
特に東海圏の友達は皆ブラックバスをやります。


外来種に罪はない その1


皆、釣りを生き甲斐にしているし、楽しんでいます。
何しろ釣りは面白く楽しい
現在の生きにくいストレス社会で釣りは、生きる力を与えてくれる。




しかし、こんなところで出会いたくはなかった。
まさか、富山県の山奥まで遠征してブラックバスを目にするとは思いませんでした。
大岩魚を狙いに行ったのに、
なぜこんな所にコクチバスが居るの?

外来種に罪はない その1

岩魚は何処にいったの?
意図的な密放流なのか、放流事業に混じってしまったのかはわかりませんが、
生息圏を拡大する外来種。
とうとうトラウトの聖域までブラックバスが入り込んでしまいました。



私はバスフィッシングを否定するつもりはありません。バサーのほとんどの人たちは常識人です。

私が言いたいのは、これ以上、生息圏を広げて欲しくないのです。
ただそれだけです。


予告編でも書きましたが、
外来種の脅威を知ること、気が付いて欲しいのです。








外来種に罪はない その1




今、バス釣りの野池がどんどん釣り禁止になってきています。
これは残念なことです。
私も、釣具屋で反対署名にサインしてきました。
遊べる場所をこれ以上奪って欲しくはないです。

ただ、ブラックバスは確実に生息域を広げています。

ブラックバスが広がった理由の一つに、密放流があげられています。

ただ面白いから楽しいからと言った身勝手な考えで、密放流だけはして欲しくない。
これ以上トラウトの聖域にまで外来種は広がって欲しくないのです。
たった一人の密放流の為に破壊された生態系は、二度と元には戻らないのです。

ブラックバスの問題点は、親魚が子を守り、魚食性が強く食物連鎖の頂点にたってしまう。
日本には天敵が少ない事があげられています。

あるホームページで日本のトラウトが釣れる有望な湖の条件に、
上流部の渓魚の魚影が非常に濃い事。
それに、ブラックバスがいない事をあげています。



外来種に罪はない その1



あるブログでは、ブラックバスなどの日本の渓魚より優位の魚食魚が居る湖では、
日本古来のトラウトはあまり釣れない。と書かれていました。

その意見に、私も同じ感想を持っていました。


外来種に罪はない その1

サカナランドロックサツキマス(陸封型)






ブラックバスのような外来種はゲームフィッシュとして魅力的です。
パワーがあり、良いバトルができ面白い魚です。なにより楽しい。
釣り人ならばファイトをしたいし、大きい魚を釣りたいと言う欲望があります。




外来種に罪はない その1





その欲望を満たすのがブラックバスのような外来種です。


ブラックバス愛好家のブログで、駆除を推し進める行政に対して、
皆で圧力をかけて駆除を防止しよう
と呼びかける方もいるくらいです。


外来種に罪はありません
彼らは、人間に拉致されてきた被害者なのです。
罪なのは、この狭い日本に連れてきた人間達





外来種を持ち込んだ人達は大きな罪を犯しました。
在来種を追い込んだだけでなく、同じ日本人同士争うことになってしまった。



外来種に罪はない その1


日本古来の生き物を守りたいと考える人ゲームとして釣りを楽しんでいる人との
対立をもたらしました。


人間のわがままの為に外国から拉致して持ってこなければ、こんな争いは起こる事はなかった。
ブラックバスの愛好者が多くなりこの国で文化として根ずくこともなかった。

外来種の面白さを日本人は知らずにすんだのです。
そして、日本古来の在来種で遊んでいたはずでした。

外来種に罪はない その1






在来種を守るためには、大変な苦労をし、血税を使います。
しかし、勝手に増えていくのが外来種です。





外来種に罪はない その1




長野県の諏訪湖では、電気ショッカー船でブルーギルなどの外来種を駆除してます。

でも、完全に外来種が居なくなる事はないでしょう。


今や、トラウトの聖域まで生息域を拡大したブラックバス。川でさえ、コクチバスが生息してきました。

外来種を愛する方たちの考えもわかります。私も釣り師ですから。
だから、在来種の減少は環境破壊が悪いとか、カワウの方が魚を食べるとか、何々よりマシだ!
という論理のすり替えをしたくなるのも分かります。
でも、被害の比較ではなく、もっと日本の川や魚や生態系を大事に思ってほしい。
自然を愛して欲しいと思います。もっと、地球と対話をして欲しいと思います。

外来種に罪はない その1




ゲームとして楽しむのならば、あくまでもそれは遊びです。
遊びの為に生態系を壊しても良いのでしょうか?

そして、壊された生態系は二度と元には戻らないのです。

別に外来種でなくても釣りは十分楽しめます。



外来種に罪はない その1





人間は、他の生物の危機にはそれほど関心がありません。または、そこまでの余裕がありません。

そこで外来種問題を自分達に置き換えてみると・・・。



この星に地球外から人間を捕食する生物がやってきたらどうします?
そいつらは、人間を主食にする訳ではないが、人間を補食する場合もある。


そのエイリアンがやってきた時、私達はどう行動すると思いますか?


その時、我々はそのエイリアンと共存出来ると言っていられるのでしょうか?









どうか、日本古来の魚たちを愛してください。


外来種に罪はない その1


(湖のワカサギ)







どうか、原種岩魚を追い込まないでください。


外来種に罪はない その1

(湖のヤマト岩魚)






どうかランドロックサツキマス(陸封型)を追い込まないでください。




外来種に罪はない その1


(湖のアマゴ)






どんなデータや正論を並べても
どんなに説得力があっても理屈を並べても
外来種は、外来種なのです。

残念ながら在来種と外来種に共生はあり得えない。

何故なら、人間を食料とするエイリアンと我々がこの星で共存出来ないように。

外来種に罪はない その1






続く







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