源流人山猿の岩魚飼育日記

長文失礼します。暇な時に読んでくれたら嬉しいです。

信州木曽の渓流解禁は３月１日。
今年の釣行の安全を願いまして、信州木曽の地酒、「七笑」と共に安全を祈願してきました。
信州木曽には木曽八景というのがあります。
８年かけて一昨年、木曽八景を全制覇しました。
なので昨年からは、木曽八景を見下ろすをテーマに安全祈願を行いました。

（２００２ピーク）

今回は、さのやさんとへほ爺さんと３人で行ってきました。
この二人は冬のアルプスを登っている鉄人なので心強いです。過酷な冬山でテン泊してますから強者です。
鉄人二人と単なるデブが一人。どんな事になるか想像がつくと思います。

今回のターゲットは標高２０４０メートルの大笹沢山の山頂を目指します。
行きの車の中でさのやさんが言った。
｢先頭は若い者順でいきましょうか？｣
？？？
一番若いのは俺じゃないか！あれ？おかしいなぁ～。おかしいぞ～。
ノートレースのオールラッセルは相当、過酷です。
さのやさんの言う通りで普通なら若い者順ですが鉄人達の先頭は荷が重い。運動不足のメタボオヤジには死刑の宣告です。
これは非常にマズイ。ここは聞かなかった事にします。
｢天気が良ければいいですね～。｣と話をそらします。
朝、８時３０分に木曽福島スキー場に到着。準備をしていよいよ出発です。
行きは、木曽福島スキー場のリフトを利用させて頂きました。
木曽福島スキー場の皆様、臨機応変に対応して頂きありがとうございました。感謝いたします。
リフトの終点に着き、いよいよワカンを装着しようとするとワカンの付け方が分からん。
さのやさんに教えてもらいます。鬼軍曹は優しいのです。そして、綺麗な景色を写真に納めます。







｢キレイですね。｣
｢キレイですよね。｣
｢見てますね～。｣
｢見てますよ～。｣
そんな事を言っていたら、へほ爺さんは先にどんどん進んでいきました。
へほ爺さんが作った道を進んで行きます。









先頭はラッセルだから大変です。助かります。一番の先輩ですがさすが鉄人。
私は脂肪が燃えて常夏です。暑い！暑い！
ハァハァと息がキレキレでやっと追いつき、服を脱がせてくださいと進言。
そしたらへほ爺さんは｢止まると寒いので先にいきますね。｣
と言ってまた先に進みました。









タフだ。へほ爺さんはたんなる爺ではなかった。ほとんど先頭で道を作っていきます。
私は運動不足なのでハァハァ言いながらついていきますが、へほ爺さんのスピードが早くて追いつけない。
後ろからは、さのやさんに、まくられる。







ハァハァハァハァハァ。と息が上がるのは私だけ。いつもなら何十年前の野球部時代の辛い練習を細胞達が思いだし、そろそろ体が軽くなってくる頃ですが、いつまでも体が重い。暖気運転が終わる頃にはガス欠になりそうです。
｢ワカンから靴が外れて歩きにくいので疲れます。｣と言うとすばやく、さのやさんがなおしてくれる。







ペースの遅い言い訳をつぶしていく鬼軍曹。
女子力は高いですが私の逃げ道をことごとく無くします。
私だけワカンですがこれだけは譲れない。スノーシューを付けたら言い訳がすべて無くなる。

さのやさんとは２００８年から渓流釣りに行ってます。あの時は体力に差はなかったです。あれから１０年経ちどうしてこんな事に・・・。
食ってビール飲んで寝て運動してないからだ！
と天から聞こえましたが気のせいだと思います。










そうだ！
やっぱり、ちさやんが立案した、さのやさん太らし作戦を決行しなければ。

そして、昼になりやっと頂上につきました。
疲れた～。













やった！！
と喜んでいたら・・・

｢ここは頂上ではないですよ。ここは２００２ピークです。｣

ここがゴールではないんだ。
ガーン。
とりあえずピークで儀式を行います。だいちゃんのハンドメイドミノー、ジェミーも備えます。








｢あと１キロくらいです。｣
と涼しい顔をして言う二人。恐ろしくタフです。
ノートレースのオールラッセルの１キロは辛いな～。と思ったのは内緒ですが私の心の声は漏れてました。ちなみに、ラッセルをするのは先頭です。
さぁ出発。
先頭は、へほ爺さん。さのやさんが２番手。私が一番後ろです。一番楽なポジションでありながら置いていかれる。
スピードが早い。あの二人は超人だ。ついていけません。
ハァハァハァハァハァ。
やっと、
ＧＰＳで確認し山頂につきました。
登頂完了！！









私は体力の限界でしたが二人には全然ハードでは無く楽勝だったようです。
恐ろしい。

木曽八景を見下ろしながら儀式を行います。









さのやさんが持ってきた立派な台に、年券と喜久水と七笑いと中乗りさんとジェミーを供え、今年の渓流釣りシーズンの安全を祈願しました。
お酒もまきました。このお酒と雪どけ水が魚達を育てるはずです。
儀式が終わったらメシメシ。ヤマメシにします。











さのやさんが作ってきた、ゆで卵とうちの自家製スンキをのせて
アツアツでいただく鍋焼うどん。
あっ！うまい！！










これこれ！至福の時です。
マッタリしたい所ですが時間も無いので下山します。
さぁ帰ろう。
へほ爺さんがまた先頭でいく。私が必死にくらいつくが徐々に離される。へほ爺さんは、普通の爺さんにあらず。繰り返す！普通の爺さんにあらず。
さのやさんが後ろからまくってきます。
ほとんど下りですが、たまに登りがあります。疲れた足に、この登りが辛い。登りではさらにペースが落ちます。
私｢また登りか・・・。｣
テンションが落ちる私にさのやさんが言った。
｢下りですよ。｣
｢下り？上ってますよ？｣
｢いえ下りです。下り。｣
｢本当だ！下りだ。下り。｣
下りと思うとテンションが上がってきました。
｢下りだ！下りだ！下りだ！｣とアニマル浜口のように叫びます。
でも現実には登っているのでハァハァ息が切れます。スタミナが切れてきました。電池切れ。
そうだ！こんな時は・・・　










疲労回復にスタミナン７。
ちなみに、私は長野県製薬の回し者ではありません。
スタミナン７の力を借りてやっと到着。
当初は３時くらいに帰還予定でしたがペースが遅い私のせいで夕方になりました。でも今年の安全祈願の儀を無事に終了しました。
やりきった。ホットしました。帰りに二本木の湯に寄って温まりました。ここの炭酸が温たまるんですよね～。









皆様お疲れ様でした。
今年も七回以上笑えるシーズンになったらいいな。

うちに帰りマイブームの体重計に乗ります。痩せたかな？

ビックリ！
全然減ってない。
来年までには体重を減らし体力をつけ鉄人達について行けるように頑張るぞ～。
今回は鉄人達に甘えたので次回は、私が先頭を勤めます。ただし１０キロ痩せたらと言う条件付きですがね。