源流人山猿の岩魚飼育日記

さのやさんと２００８年より行っている信州木曽
２０１２年、月イチ定例支流調査。（７月分）


魚は釣れないのに、急流をよじ登り
辛い思いまでして、何故こんな所まで来てしまったのだろうか？

登り始めたら止まらない。
この渓の終点がどうなっているのか知りたい。
自分がまだ見ぬ世界。
どうしても、自分の目で見たい。
その為に、一歩ずつ一歩ずつ前へ前へ
帰りの辛さなど考えないようにして・・・。

今回は、昨年秋に事前調査した渓流です。
調査した甲斐があり？すんなり入渓。

前回の調査で魚が居ると分かっている区間は、飛ばしに飛ばし、未知の領域から釣り開始です。









ポイントに到着し、私が餌釣りの仕掛けを作っている間、
さのやさんがルアーで釣りを開始しました。
すると・・・



いた！！

逃げる魚を３匹確認したようでした。
もう魚はいないと思っていましたが予想外でした。
嬉しい誤算です








今回の目標は、一匹釣る事。
終点を確認する事です。
どこまで魚がいるのか調査開始です。

天気は快晴
水温１２度。










意外にも、さのやさんにあっさり第一号がでました。
私のエサには、当たりがあれどノラズ
そして、二度目はなし。
手強い！！

しばらくして、やっと私に第１号。















美白の木曽ヤマト岩魚２３センチ。
目標達成です















その後も、あたりがあれどノラズ

やっとの思いで第２号









木曽ヤマト岩魚２６センチ。

魚が居ないと思っていたらヤマトイワナが生息していました。







ついに標高は１５００Ｍを軽く超えてきました。


やがて、先行する、さのやさんに・・・・。











３１センチの木曽ヤマト岩魚（羨）

ヒットルアーはブリンクミノーだそうです。


超源流で、ここまで育った木曽ヤマト岩魚。
食べたいとは、とても思わない。
なんとも愛おしい。





さのやさんが、写真撮影をしているその隙に
同じ淵の反対にエサをおとしてみました。

すると目印がとまりました。
来た！！

ゴゴゴ


魚だ！！




よし！



プチン！！





え？？






糸が弱っていたのでしょう。
こんな時に

２６センチの岩魚は引き上げれるのに、切られたと言う事は、
なかなかのサイズだったのでは？
そのチャンスを生かせないのが、いかにも私らしい。

そこから、魚信がパッタリ。












走る魚もいない。

そんな中を遡行する事、一時間。

源流バカにも昼はくる。
サワメシです。












ノンアルのつまみに
ウィンナーの炒め物。
そして、ニンニクの芽とウィンナーの炒めもの。











ニンニクの匂いがタマランたまらんです。

そして、ニンニクの芽をのせてのウナギ丼が完成










何を食べてもウマイ源流で、価格が高騰するうなぎが
食べられるとは、幸せです。
しかも、味噌汁付き。

うまい～。



さのやシェフ最高です。
いつも、ありがとうございます








昼食後、美味いものを食べ、
マッタリしたいところですが、
出発です。

ひたすら登りますが、
逃げる魚もいない。
さのやさんのルアーにもチェイスなし。

私の最強カワムシにも当たりなし。

どんなに良い淵でも当たりなし。

もう魚はいない。

結局、糸を切られたのが最後の当たりとなりました。

そこで、竿を置いて登る。
















ここまでこないと見れない絶景。
滝の数々。







（写真は枝沢の滝）



自分たちの行くこの先が
どうなっているのか？？

どうしても見てみたい。


そして・・・。



















制覇！！








やっと着いた。満足です。

涼し～！！


天然クーラーがすごく気持ちが良いです。
この気持ち良さはなんとも表現できません。
柔らかな優しい風が吹いていました。


後は、帰るだけ。その帰りはうんざり。
もちろん歩いていかないと帰れません。
一歩ずつ一歩ずつ
前へ！前へ進んでいきます。













途中、さのやさんが浮き石にのり、あわや足が潰される所でした
過去には、ワンボックスカーより大きな岩が落ちてきて、下敷きになりかけた事もあります。
自然は時に、人の命を奪います。
何があっても自己責任。
源流は危険です。
源流に入るには覚悟も必要です。



テクテク一歩ずつ、一歩ずつ。
４時間かけ川通しで車まで、無事に帰ってきました。








しかし、サマースタイルで分かりましたが
さのやさんの筋肉質な体。
ジムでも行ってるのか聞いてみると
釣りと登山意外は何もしていないとの事。
釣りが筋トレになるみたいです。
私もひそかに頑張ります



来月の調査もハードとなります。
でも、今回の調査で体力的にいける自信がつきました。

ここよりも過酷な渓はそうありませんからね。










信州木曽全制覇を目指して
一歩ずつ前へ！前へ！