源流人山猿の岩魚飼育日記

さのやさんと２００８年より続けている信州木曽、月イチ定例支流調査（８月分）

今回のターゲットはＶ谷です。事前情報では滝があり、そこが魚止めと言う事です。その滝にツボがあるのか？
それを探るのが今回の目的です。














（越えられない壁）

朝４時に出発。
車止めから、さのやさんと林道をテクテク１時間かけて歩き、無事入渓。



まずは、朝食のハンドメおにぎり嫁に感謝です。


うまい！！














水温１４度。天気、曇りのち晴れ

調査開始です。私は８月９月は渓流ルアーシーズン。ですが私は渓流ルアーはド素人です。




月イチ定例支流調査は、遡行スピードが命です

















魚を釣る事が目的ではなく、目的地にいくのが最大の目標です。ド素人の私がモタモタやっていたら、とても目的地までいけません。最初の２時間は専属カメラマンに徹します。














さのやさんがポイントを攻めるも魚が出てきてくれません。走る魚もいません。
この沢は魚が薄そうです。ようやく釣れたのは、１５センチくらいのヤマトとニッコウのハイブリッド岩魚。
ここにもニッコウ系が入りこんでました。














魚がうすくチェイスもあまりありません

やっと釣れた二匹目は、木曽ヤマト岩魚でした。






















長野県レットデータブックで準絶滅危惧種に指定されているヤマト岩魚。
昔は信州木曽なら何処にでも生息していたのです。






















尾ビレも綺麗でたまらんです。




ここはＶ谷。

地図をみていた時は、等高線の隙間が狭いので険しいイメージでしたが、実際きてみると意外に開けています。どんどん登りますが、魚は薄いです。
チェイスがあっても１５センチくらいのチビ達です。














ペースをあげて進みます
Ｖ谷らしく谷が狭くなってきました。

落石に気をつけながら進みます。

さのやさんに２５センチ位の岩魚のチェイスあり。

やっと良型をみました。

しかし、仕留められず

そして２度目はありません。活性が低いです。








そして、遂に滝が現れました。






目指していた魚止めの滝です。

















魚止めと言われている滝にはツボがありました。大物が潜んでいそうです。






















１投目反応なし。

２投目反応なし。

３投目・・・尺近い岩魚のチェイス！！


食え！食え！と念じましたが、キスバイト


それから、手を変え、品を変えましたが、二度と出てきませんでした。しかも、魚は一匹だけではないはずなのに、反応なし

選手交代し、さのやさんがルアーを投げるも反応なし
















お手上げ状態です
魚止めの滝。右は断崖絶壁。左なら巻けそうです。





さてどうしよう。


























左から巻いてみました。
滝上に楽園があると言う妄想が膨らみます

なんとか滝を巻まいて沢に降ります。
一投目、反応なし。
二投目応なし。

楽園なし。



走る魚もいない。ここには魚はいない？





ここはＶ谷。またすぐに次に小滝が現れました。
巻きます。




















小滝の上に楽園があるという妄想が膨らみます。小滝を越え、一投目反応なし。
二投目反応なし。

楽園なし。


走る魚もいない。噂通りあの滝は魚止めの滝でした。今の情報化社会で最も信用出来るのは、自分の目で見てきた事や自分の体で体験した事です。













噂は本当でした。チェイスなし、走る魚もいない。ここには、魚はいない。
それでも、私達は登ります。ここはＶ谷。






そして・・・立ちはだかる壁。
















越えられません。



越えれそうで越えられない小滝。


右は断崖絶壁。左から巻きます。


















ガレ場を登り恐怖のヤブコギ。登った先は絶壁。沢に降りるルートがありません。頑張れば降りられるかもしれませんが、降りたら今度は登れないでしょう。あり地獄です。

趣味に命をかける必要はありません。私達はクライマーではなく釣り人です。















「ここまでですかね。」
「ここまでですかね。」

ここまでだ。

ここは安全第一と言う事で引き返します。巻きルートを引き返しますが、落石の可能性があるので一人ずつ降りていきます。















落石！！





危ない所でした。当たったら大変な事になってました。自然は、けして人間に優しくありません。無事に沢まで降りてきましたが、一人ずつが正解でした。




まだ、水が流れていますが、越えられないので・・・

















制覇！！









目的達成です

時間はまだ１１時。月イチ定例支流調査の中では、かなり早い目標達成となりました。


















帰りは川通しで一時間ほどで林道まで到着。

ふぅ～。




源流バカにも昼はくる。

沢メシです。

















うまし！！






沢メシ最高です。

車に到着したのはまだ昼でした。さのやさんお疲れ様でした。

いろいろ介護していただきありがとうございました。なんでかな～が連発出来なかったので、その後の神様からのプレゼントはもらえなかったです。人生うまくできてますよ。ところでコレいくらですか？（笑）

綺麗な清流に癒された信州木曽、月イチ定例支流調査８月分でした。












次回予告。

月イチ定例支流調査８月分番外編。