源流人山猿の岩魚飼育日記

信州木曽、月イチ定例支流調査８月分。
さのやさんと２００８年より行っているこの調査。
今回の調査で、出会えた木曽ヤマト岩魚。









ヤマト岩魚の特徴は、白点はなく朱点が鮮やかです。
ヤマト岩魚は信州木曽の固有種です。長野県のレットデータブックで準絶滅危惧種に指定されているヤマト岩魚。昔なら信州木曽にどこにでも生息していたのです。
今回の渓は数年前より計画していましたが、雨により延期、延期でようやく行く事が出来ました。
林道がついてないので大雨ではアタック出来ない渓です。
天気は微妙ですが、予報では朝雨、昼曇り夕方から雨だというので、夕方の雨が降る前に林道まで撤退する事にしました。
私は餌師ですが、８月９月は源流ルアーをやります。

雨の中、目的の谷を目指し進みます。この時は雨ですが、私にとって晴れ男のさのやさんなら雨を止ませてくれるはず。
それに天気予報通りなら、これから雨が止むはずです。
目的の沢に着いても雨はまだ止みません。むしろ強くなってます。ですが最近の渇水の為か水は少ないです。










まずは３０分釣りはやらず歩きます。
Ｍ谷のような階段登りではなく普通の川です。


体に優しいので、さのやさんも私に優しいです。過剰に優しいさのやさん。優しすぎて気持ちが悪いと思ったのは内緒です。やっぱりさのやさんは鬼軍曹の方が似合います。
妻が作ってくれたサンドイッチをパクつきながら上ります。











途中で見たくない物を発見してしまいました。
先を行く、さのやさんがとっさに隠した物は・・・
ゴミ。
源流にコンビニおにぎりのビニールと空き缶。













さのやさんが隠した理由は、これを私が見たら熱くなりブログ記事が長くなるのを懸念した為だと思われます。
それは正解です。余分にブログ記事がこれだけで長くなってしまいました。
でも、言いたい。
どうして僕たち人間は、地球に対して謙虚になれないのでしょうか？どうして自然に対して敬意を持てないのでしょうか？
このゴミを拾って持って帰りました。
もちろん川の神様にアピールする為と言うのは内緒です。

予定通り３０分歩いたので、いよいよ釣り開始です。
ジェミーの出番です。だいちゃんのハンドメイドミノーで遡行していきます。













岩魚は出てきます。しかし、小さいです。１５センチ位の岩魚達が元気に飛び出してきてジェミーに食らいつこうとします。投げれば、何度も追ってきますが、熱くなるサイズではないので、どんどん釣り上がります。
しかし、小さい岩魚ばかりです。この沢のアベレージはこのサイズなのか？？












しばらくたってから・・・　デカイ！！
そうはいっても２０センチくらいですが、今までの小さいのに見慣れて大きく見えます。
降りしきる雨の中、ジェミーと共に遡行してきましたが、気が着いたら雨がやんでいました。
雨の為に活性が高いのか岩魚達は素直です。














ようやく木曽ヤマト岩魚をキャッチ！！

ヒットルアー
ジェミー５０ＨＷ。













私のハンドメイドの木曽ヒノキのランディングネットに収まります。
ヒットルアー
ジェミー５０Ｓ。














ジェミーは大活躍です。徐々にサイズも上がってきました。ブリンクミノーにもＤコンでも釣れる木曽ヤマト岩魚。
さのやさんとのダブルキャッチも達成！！
下のが私の釣った木曽ヤマト岩魚です。

















ここで釣れなければ釣りは辞めた方がいいポイントでは必ず釣れます。釣りを辞める事にならず良かったです。















突然、ガツン！強い衝撃！良型だ！
２０センチ位の岩魚なら寄せれますが、大きいみたいでドラグを弱めにしていたので、なかなか寄せられません。
そのうちバレ！もったいなかったです。ドラグを強くすれば良かったのですが、鬼巻きで対応したのが失敗でした。












一級ポイントが現れました。絶対いる。慎重に遠くから左側の淀みにキャスト。
すると真っ黒い良型がミノーを追ってきました。
そして、食った！
岸にズリ上げた時に針から外れ、暴れる真っ黒い岩魚。ダッシュでネットを持ってすくいに走りましたが、間に合わず川にお帰りになりました。
逃がした魚は尺サイズ。残念無念です。











そして、越えられない滝に遭遇。とりあえず昼飯にします。

















サワメシを食べたら、滝の右側からまきます。

そして、いつものスタミナン７で気合を入れます。
ちなみに、ひつこいですが私は長野県製薬の回し者ではありません。



















滝の上にも魚はいました。この谷も深いです。帰りの時間が気になってきました。ローブがあればこえてしまうので途中からロープをおきました。ロープなしで登れなくなったら制覇にします。
















そして、この日最大サイズの木曽ヤマト岩魚２６センチ。
















源流で、このサイズは十分。もう満足です。黒いヤマト岩魚。なんとも美しい。
そして、滝があわれました。
ツボもあります。しかし、さのやさんも私も釣れませんでした。
この滝はロープがないと登れないので・・・













制覇！！

やぱり、制覇した達成感は半端ないです。
あとは、うちに帰るだけ。
さぁ帰ろう。













帰りも普通の川なので体に優しいです。途中、ちょっと休憩。
さのやさんが持ってきた珈琲がうまい！！











予定通り雨が降る前に車に到着しました。
いつもの調査では魚が途中でいなくなりますが、今回は久々に最後まで岩魚がいてくれました。
しかも、すべて木曽ヤマト岩魚。
うれしいを超えちゃってる。
（またパクリ）












月イチ定例支流調査９月分については日程が合わず、さのやさんとは今回が今年最後の調査となりました。
さのやさん今年一年ありがとうございました。信州木曽にはまだ未調査の渓が一杯あります。月イチ定例支流調査は、まだまだ続きますので、来年もよろしくお願い致します。








ジェミーの大活躍もあり、今回の調査は純粋に釣りを楽しんだ調査でした。