源流人山猿の岩魚飼育日記

２０２３年１０月下旬。
毎年の恒例行事、中央アルプスの雷鳥探し。今年は雷鳥チャレンジ3回目。












中央アルプスのライチョウは絶滅しましたが2018年に１羽のメスのライチョウが発見されると環境省が復活プロジェクトを開始。現在は約８０羽まで増えたらしいけど、まだ私は一度も中央アルプスの雷鳥に出会えてません。
さのやさんは９回登って出会ったのは５回。さのやさんと行けば出会える確率が高い。中央アルプスを知り尽くしてますしね。
雷鳥は神の鳥と言われている。神を探しに行く。この時期は、真っ白な冬毛に生え変わる時です。今年こそ出会いたい！
さのやさんと、日程がなかなか合わず平日のチャレンジ。さのやさんには無理を言ってすみません。

私は一人前泊。今回の宿は信州飯島のお宿陣屋。









部屋は一人では広いです。名古屋のビジネスホテルとは違いますね。名古屋でこの値段では泊まれません。外人に受けそうなだけどなー。インバウンドに期待しましょう。平日なので温泉は貸し切りでした。最高です。一人作戦会議を行いました。











さのやさんから事前にプランAは聞いてました。何とかライチョウに会いたいです。
この時期のライチョウは羽が生え替るので腹が白くなってるそうです。私の腹は黒い。ライチョウを見習いたい。丸こっくなってるそうです。

作戦決行日。
さのやさんと駐車場で合流し、金の力と文明の力でロープウェイで登ります。















このところ秋晴れの晴天が続いていた。しかし、決行の日だけはなぜか雨予報。しかも、次の日から晴れ予報。この日だけ雨なんですよね。今までずっと天候が良かったんですがね。なぜでしょうかね。
誰だ！雨男は？それは私です。











乗越浄土まで登りはきつい。
燃やせ燃やせ脂肪を燃やせ。燃やし尽くせ。

月イチ定例支流調査で体重を今までは維持してました。これからの冬の季節は月イチがないので体重が増えます。どう過そう。日本酒も飲むし、ご飯も食べる。米米クラブ活動してます。食は大切です。なぜなら人を良くすると書いて食。食は体を作る。とさのやさんが言ってました。


休憩しながら登ります。
ポイントは汗をかきすぎないこと。こまめにクールダウンと服装をかえていきます。脱いだり着たり。着たり脱いだり。

私が叫んだ。レッツゴー！
訳：いくぞ！
さのやさんが言った。バッチグー！
訳：物事が順調に進んでいる。









稜線に出るとガスと爆風。飛ばされそうになる。気温は０．７度。寒すぎです。ここは真冬です。
体が残暑の厳しい暑い秋に慣れています。山は冬でした。なめてました。あまりにも街とは世界が違いすぎる。









耳が冷たいです。薄手のグローブでは手も冷たいです。途中でポケットに手をいれて暖めます。耳当てをさのやさんに借りました。女子力が高いのと同時に予備を持っているのがさすがです。いつも、さのやさんに助けてもらってばかりです。










さのやさんが言った。
｢こんな強風の悪天候な時は、ハイマツの下や石のかげに隠れているかも。｣
いた！違う。石だ。雷鳥にはデカすぎる。石がライチョウに見えました。
稜線を山頂目指して進みます。
霧で視界が悪い。









強風だから霧を風が運んで飛ばしてくれると思いきや、次から次に、霧が来てキリがない。霧だけに。
時より視界が良くなる。パッと下界が見える。その時は、素晴らしい景色。でもそれは一瞬。まるで映画ラピュタの気分だ。










視界の悪い中、進め！
私が叫んだ。レッツゴー！
訳：いくぞ！
さのやさんが言った。バッチグー！
訳：物事が順調に進んでいる。

んんん？白いのがいる。何だ？雷鳥か？








いた！ライチョウだ。
中岳手間の斜面でライチョウ発見。さのやさんが言った通り石のほこらポイントに居ました。初めて中央アルプスのライチョウに出会えました。









感無量。
写真をバチャバチャとります。ライチョウは警戒するも逃げません。かわいいです。ペアでいました。中央アルプスの雷鳥を探して３年目にしてやっと出会えました。



















天候はどんどん悪くなります。
強風だから霧を風が運んで飛ばしてくれると思いきや、次から次に、霧が来てキリがない。霧だけに。
登っていくと、もう１羽のライチョウに遭遇。天候が悪いと雷鳥が出てきてくれます。ライチョウ探しには雨男も悪くない。













私は名古屋に単身赴任してます。この日に名古屋に帰らないといけません。ロープウェイが強風で止まると帰れなくなる。それが恐怖でした。強風なだけに。
寒い。寒いです。帽子をかぶった方が良いですよ。とさのやさんからアドバイス。熱が頭から逃げるそうです。
そして、木曽駒ヶ岳山頂到着。














制覇！標高2.956ｍ。











木曽駒ヶ岳山頂で支援ドリンク、レットブルを注入。
私はレッドブルF1チームとアルファタウリＦ１チームを支援します。
Ｆ１グランプリの開幕戦が楽しみです。日本人ドライバー角田は、チームメイトのリカルドを圧倒して欲しいです。










ライチョウに会えて目的を果たしたのでプランBに変更です。そそくさと撤退開始です。私が名古屋に帰らないのであれば、もっとゆっくり出来たのですが、さのやさんを急がしてしまい申し訳ありません。ロープウェイが強風で止まると帰れなくなる。それが恐怖でした。強風なだけに。









昼が来れば腹が減る。急いでいてもヤマメシです。
私の壊れかけのジェットボイルでは強風で火が消えます。さのやさんから風防を借りました。予備があるのが凄い。いろいろ出てくる、さのやさんのリュック。ナイスです。
メシを食べながらもロープウェイが強風で止まるのが恐怖でした。強風なだけに。










山で食べるメシは
うまい！
千畳敷に降りてくると風はそれほど強くありませんでした。心配していたロープウェイは動いており、帰る人で混んでました。










帰りのバスの中でさのやさんが言った。
｢気温は何度でしょうか？｣
これは・・・・秘技、信州木曽の支流を月に一度調査する通称ツキイチの水温返し。
私が言った。｢うーん、１８度。｣正解は１７．８度でした。これは自分で自分を褒めたいです。なので下山して自分にアイスクリーム。








さのやさん、お疲れ様でした。今回、念願だった中央アルプスのライチョウに出会えました。全てはさのやさんの完璧なガイドのおかげです。ありがとうございました。
この日は９、１２１歩でした。意外に歩いてないです。

中央アルプスの雷鳥探しにはスタミナン７。ちなみに私は長野県製薬の回し者ではありません。











しかし、頂上とは世界が違う。山頂は極寒でしたが下界は暖かいです。
残暑が厳しかった２０２３年の秋。
ライチョウのためにもストップ温暖化。
自分達で出きることは沢山あります。
一人一人が出来る事をやっていきましょう。











ずっと探していた神の鳥ライチョウ。３回目のチャレンジで一時絶滅した中央アルプスの雷鳥にやっと会えた。
諦めない事。逃げ出さない事。信じ抜く事。駄目になりそうな時、それが一番大事。
（大事MANブラザーズ風）