源流人山猿の岩魚飼育日記

親父がもう釣りに行けるのも今年で最後かな～と言っていたので激務でしたが無理して親父との渓流釣りに行ってきました。
ここで行かなければ後で後悔すると思ったのです。
ここに来るのは何年ぶりになるだろうか？
子供の頃、良く親父に連れて来てもらった思い出の渓。









この日は、親父がオール先行。私はゆっくり後ろからついていく。親父と一緒に釣りに行くのもこれが最後かなと思いながら・・・。
親父が餌を流すと、いきなり岩魚が釣れた。腕は衰えていない。
実家に泊まり早朝からの釣りなので朝食は母が作ってくれた弁当です。川で食べる母の味が懐かしい。

弁当を食べ終えても、まだそこにいる親父。遡行スピードがかなり遅くなった。私が子供の頃は、スピードが遅いと親父に怒られたのを思い出す。
親父はなかなか先に進まない。なので三銃士のハンドメイドミノーを一つの淵でチェンジする。フローティングのSimaさんのアバロン。シンキングのだいちゃんのジェミー。
ヘビーシンキングのスイマーさんのトリップ。
チェイスはあるもののまだ一匹も釣ってない。親父はポツポツと釣っていく。釣れない私に先行するか？と気遣ってくれるが親父が楽しんでくれたらそれでいい。これがオヤジにとって最後の釣りなのだから。それに私が先行したら親父は付いてこれない。親父の背中を見て行く。

一級ポイントが現れた。深い淵で親父が餌を流したが反応なし。ここは、trip(トリップ)だ。
キャストすると狙い通りに着水。
そして、ドン！！




根掛かりです。泣きそうになります。不味い！とれません。近くに行くとケーブルに引っ掛かってました。深い場所でしたが、ケーブルを持ち上げて回収できました。
ホッとしました。しかし、ここまでまた一匹も釣ってません。

親父が疲れたからあと３０分と言う。
あと３０分で一匹は釣りたいな。ここまでボウズです。

親父が餌を投げなかった浅いポイントがあった。









岩魚は絶対いる。浅いポイントはアバロンだ。
きた！
そして、くった！









狙い通り木曽ヤマト岩魚が釣れました。狙い通り釣れると気持ちが良いです。アバロンは良い仕事します。最後になんとか１匹釣って脱渓しました。最後の最後にアバロンで釣った木曽ヤマト岩魚１匹。しかし、これぞ木曽ヤマトといえる個体でした。








帰りは、テクテク歩いて車まで１０分で車まで到着。昔は３０分位かかってました。車を止めた場所は昔と同じなので全然遡行してない。私が子供の頃、親父に連れられてやってきた時に比べたらスピードは３分の１です。でも、足腰は弱った親父でも竿のふりは昔と変わりなかったです。
帰りにフキをとって帰りました。フキは日本酒のつまみに最高です。








実家に帰り、親父に次男が釣りが好きだと言ったら、「じゃあ来年連れてくか。」？？

あれ？今回が最後と言わなかったか？引退撤回のようです。
でも、いいか。行く気があるのは元気がある証拠。また来年親父と釣りに行ける。今度は孫を連れてね。