源流人山猿の岩魚飼育日記

【木曽川タナビラ戦記、番外編】

今年は木曽川に川鵜が今までの中で一番多くいました。
以前は木曽に川鵜は居ませんでした。初めて見たとき、変な鳥がいると思ったくらいでした。ところが今では川鵜に占領された。
木曽川に釣り師が減ったのも原因かもしれません。かつての木曽川は鮎師が埋め尽くしていた。秋になると落鮎狙いで網をしかけていた。今ではその姿をみません。川に親しむ人が減った代わりに川鵜が増えた。人が減って川鵜の食害で魚が釣れなくなり、さらに人が減る悪循環。川鵜が減り、魚が残り、川に人が戻ってくる。そして、川鵜がいなくなる。その好循環を回さねば木曽漁協は衰退するばかりだ。どげんきゃせんといかん。
だから私は戦う。川鵜とのゲリラ戦は禁漁後も続きます。





（無数の稚魚、クソムツと思われる）



8月までは川鵜の猛攻で前線は北部まで後退。木曽中部は、陥落寸前。しかし、やっと北の将軍様がかけつけ、9月下旬には制空権は取り返した。（金正恩じゃないよ。寒気です。）
行政か、漁協の援護射撃があったかも知れない。川鵜は撤退を開始し前線は南下。上空から北の将軍様の空爆に合わせて地上では私が川鵜に攻撃をしかけ、これより各ポイントの奪還を目指す。

９月下旬には北の将軍様の空爆に耐えきれず川鵜本隊は撤退。でもまだ川には抵抗を続ける川鵜がいる。石には川鵜のフンがある。どこかに川鵜はいる。探せ。木曽にはヤバい奴がいると認識してもらわないといけません。禁漁後でもパトロールは続きます。










10月上旬。
川鵜パトロール。あれだけいた川鵜がいない。北の将軍様は強い。
ここにもいない。
ここにもいない。
いた！川鵜がいた！
狙いをさだめて撃て！
撃墜成功です。（ビビらす）この日の戦果は１羽撃墜。


１０月上旬。






ＧＯＴＯキャンペーンを使い、川鵜本拠地に乗り込みます。
ここは木曽川下流。職場の先輩が鵜飼いを見たいと言うのでやってきました。私は川鵜の生態を勉強します。敵を知ることは大切です。
たっぷり鮎の塩焼きとビールを飲んでへろへろになりましたが。













鵜飼いにはウミウを使うそうです。鵜の中で一番体力があるそうです。潜ってすぐに鮎を獲ってました。魚をとる能力は半端ないです。でも長く潜らず、ちょっと潜ってすぐ出てきます。意外に長く潜れないのか？そんな事はないはず。首がひもに縛られてるから？？
この日はホテルに泊まりました。久しぶりのホテル泊でした。











翌朝、列車で帰宅。そこで驚くべき光景が・・・車窓から川には黒い集団。川鵜が百羽近くもいました。そう、ここは川鵜の本来の住処。ここが居るべき場所。信州木曽は本来、あなたたちの住む場所じゃない。
平和交渉開始。
我々の領地に侵攻した場合は全力で撃退する。私も攻撃はしたくない。間違っても侵攻しないように伝えて信州木曽に帰りました。











１０月中旬。

この日は雨。
雨の日でも川鵜パトロール。
北の将軍様の空爆が激しく寒くなってきました。（金正恩じゃないよ。寒気です。）
でも、石には川鵜のフンがあったのでどこかに川鵜がいる。
残党がどこかにまだいる。








残党狩りです。探せ。あっちに行き、こっちに行き、まるでストーカー。でも川鵜に木曽にはヤバい奴がいると認識させる。
橋の上から川鵜を探していると、通行する車からは不審者扱い。
私はヤバい奴じゃないよ～
この日は、川鵜を発見出来ませんでした。









北の将軍様のおかげで、川鵜が退却を開始したが、最近の将軍様の力は弱まっています。地球温暖化です。本来なら８月のお盆すぎから先遣隊がやってきますが、来るのが遅くなってます。でも木曽中部も陥落寸前だったので支援を得られて良かった。白旗を上げる寸前でしたからね。

もう少しで川鵜から奪還できる。あと少し。
禁漁後ですが奪還するまで木曽川本流に通います。すべては来年の為に。