源流人山猿の岩魚飼育日記

春の湖。ルアーでの戦い。
広く深い湖の何処かに宿敵カミソリは潜んでいる。
初めてカミソリと出会ったのは2013年の春。あまりの強烈な引きにラインを切られた。次に出会ったのは2016年の春。その時もカミソリのパワーに圧倒され戦う権利すら与えられずあっという間にラインは切れた。完全敗北です。奴はカミソリをもっていて私のラインをスパッと切る。３年周期で出会えると思いきや昨年出会えませんでしたので今年は会いたいところです。
信州木曽の渓流解禁は3月1日。でも解禁日には釣りに行けませんでした。以前なら有休をとってでも出撃してました。
ここは我慢の時。攻撃命令を待つ。



（写真はイメージ）


３月某日。解禁日から数日後。

ニ・イ・タ・カ・ヤ・マ・ノ・ボ・レ2020
ついに攻撃命令が下された。

天気晴れ。気温12度。水温5度。
ドキドキワクワクで攻撃開始。
この日は暖かい。ジャンパーがいらないくらいだ。解禁から数日たってるが、湖や本流に解禁特需はないと私は思っているので問題ない。どうせ初っぱなから釣れないしね。今まで、初釣りで良い思いをしたことがありません。
しばらくしてチェイスあり。いるじゃん！！釣れないものと思い込んでいました。油断しました。

そして、その後、ルアーにすっ飛んできたガツガツ系の推定35センチの岩魚。しかし、かける事が出来ず。あれをとれなきゃ全然ダメ。これではいかんのだ。少ないチャンスをモノに出来なければ勝利はない。
結局、ボでした。




（写真はイメージ）



延長して2時間ルアーを投げ続け、チェイス2、バラシ1。今年は、暖冬だったので湖は起きていた。これだけ反応が良いなら解禁特需はあったかもしれない。
帰りがけ、コンビニ弁当が入ったビニール袋のゴミをみつけた。

ゴミ拾ったでな！

神様に強烈アピール。

これで次は釣れるだろう・・・・。


３月第二次攻撃。
気温ー6度。水温４度。









寒い中、攻撃開始。
ガイドがすぐ凍る。溶かす。投げる。まく。それをひたすら繰り返す。まったく魚の反応がありません。
あれ？？前回ゴミを拾ったのに。
あの時の上から目線が神様の気にさわったか？？

ノーチェイス。撤退。これで２連敗。

ゴミを発見。今回は謙虚に。
このゴミを私に拾わせてください。
謙虚にアピール。これで次は釣れるだろう。



３月。第三次攻撃。
気温１４度。水温５度。

攻撃開始から１時間。反応がありません。おそらくチャンスは一回。それをとれるか、とれないかで勝負は決まる。
そして・・・チェイスあり。今年見た魚の中で一番デカイ。推定４０センチの岩魚。足元まで来たのに食わせられず。
これではいかんのだ。こんなことがあってはいかんのだ。あれはとらなくては・・・。これが釣れない釣り師。
あれでは勝てる戦が勝てなくなる。
敗退。これで３連敗。
あれ？前回ゴミを拾ったのに。神様に下心がバレたか？

今日は、俺の日じゃなかった。








３月。第四次攻撃。
気温１２度。水温６度。

名古屋から夜勤あけで帰って来て出撃。チャンスはあっても１回。今回はなんとしても獲る。

ルアーを投げる。投げる。投げる。
反応がなく４０分くらいたった頃・・・ギラっと光る。自分のルアー？いや魚だ！！チェイスあり！！
食え！食え！食え！食え！食え！食え！
食った！！
バチャバチャ暴れる魚。久しぶりの魚のひき。それに重量感。これは良いサイズ。ローリングする魚。バレるな。バレるな。無事キャッチ。












まずは証拠写真。太い。なかなかの大きさ。サイズは３７センチ。納得サイズです。
見事な幅広なアマゴ。連敗は３でストップ。
今日は俺の日。

帰る時にペットボトルが捨ててありました。
ペットボトルのゴミは私に拾わせてください。謙虚に謙虚に。
これで次も釣れるかな。








自宅に帰ってビールを飲む。
クー。うまい！！


春の湖ルアーでの戦いは、飽きと戦い、寒さと戦い、そしてボの連続。
厳しい戦いになりますが、開戦そうそうランドロックサツキマス（陸封型）に出会えて良かったです。

カミソリとは出会えませんでしたが戦いは始まったばかりだ。