源流人山猿の岩魚飼育日記

月イチ定例支流調査２０２１年９月分。
木曽の渓流シーズンは９月末まで。始まりがあれば終わりがある。
月イチはこれが今シーズンラストです。




（今回出会えた木曽ヤマト岩魚。ヤマト岩魚の特徴は白点が不明瞭で朱点があります）



2008年からさのやさんと始めた信州木曽の支流を調査する通称ツキイチ。
ラスト調査はどこに行こう？
私はヘルニアクラブ。腰がかなり痛いです。生活に支障してます。超ハードな源流は無理です。さのやさんはタナビラが釣りたいと言う。二人の利害は一致した。山奥の源流ではなく未調査エリアの本流から遡上物が狙える里川を調査します。すごいのがでるか？はたまたボウズか？この時期の釣りは難しいです。

車を二台使い、一台は入渓地点。もう一台は脱渓地点。車で移動するという月イチでは珍しいバターン。今回は本流筋から上がってくるであろう婚姻色のタナビラがターゲットなのでね。
車を止めたら入渓。楽チン、楽チン。これはツキイチでは珍しいはターンなのです。
入渓したら・・・・









朝サワメシ。朝飯です。沢で食べるメシは美味いです。妻に感謝。
さて、私が先行で釣り上がる。さのやさんは下流へ本流筋の調査。別々に調査開始です。この時期、ウエットスタイルはすでに寒いです。腰も痛いので水に入らないように遡行します。この沢も８月の大雨の傷跡が生々しく残ってます。








やはり魚の反応がありません。厳しい。どんどん行きます。さのやさんは健脚なのであっという間に追いつかれてしまう。小さいタナビラ（アマゴ）のチェイスあり。狙い通りタナビラがいた。でも狙いは婚姻色のオスです。チェイスあり！ヒット！








ヒットルアー、simaさんのハンドメイドミノー、アバロン。
この日の初物です。釣れたのは木曽ヤマト岩魚だ。
そろそろ追いついてくるか？１時間たっても来ない。おかしい。これは、よほど美味しい思いをしているか？それとも何かあったか？ベテランさのやさんが流される事はマズないだろう。ちょっと心配になっているとさのやさんが登場。









下流の反応が良く、数匹のタナビラをゲットしたそうです。やっぱりな。楽しまれたようです。シマッタ、シマッタ、島倉千代子。私も本筋調査すれば良かったです。でも、年券買ったさのやさんがなかなかこれない木曽で釣りを楽しめて良かったです。

合流できたら支援ドリンクのレッドブル。







私はアルファタウリＦ１チームとレッドブル・ホンダＦ１チームを支援します。やっぱりホンダの撤退は悔やまれる。日本のＦ１チームがほしいところです。年間１００億円以上のお金がかかるＦ１活動。俺がやろうかな。第２１戦で予定されてるサウジアラビアGPがサーキット建設が間に合わず中止の危機。変わりに日本でやっちゃう？？

ここは里川。でも荒れてる。私の狙いは本筋から遡上しているであろう婚姻色の赤いタナビラです。








でもルアーを投げても魚の反応が薄い。
そして、最後の大場所。下流から遡上してきた魚が止まる場所。
期待は大きいが反応がない。ノーテェイス。本流スジからの遡上してきた赤い婚姻色のオスの獲得作戦は不発に終わりました。








ふと見るとアケビを発見。子供の時に食べてました。懐かしい。久々アケビを食べる。
苦！！











そう、種は食べてはいけないんですね。さのやさんに教えていただきました。久々すぎてアケビの食べ方を忘れてました。ほんのり甘い、子供の頃に食べた秋の味を堪能しました。

さてさてタマランチ会長にしますか？（ランチの事）
ここは里川。脱渓するとそこに我が車。便利です。









マッタリ、マッタリ。休憩する時間が長くなりました。動きたくない。昼寝がしたいです。月イチを始めた２００８年では考えられない。あの頃は釣りにガツガツしてました。今は月イチ自体を楽しんでます。溜まったストレスを吹き飛ばします。現代のストレス社会で生き抜くためには月イチは必要です。月イチ最高！私の命の源の頼朝です。
１０月からどうしよう・・・。







マッタリ休憩したら車でワープ。行けるとこまで車で行き、そこからは廃道を藪漕ぎしながら歩く。奥へ、奥へ。源頭部を目指します。いつもの月イチらしくなってきました。










廃道もなくなり入渓します。下流部の渓相とはガラリと変わり急流で荒々しいです。さてやりますか？釣りではありません。水温チェック！ここは源流。命の源の頼朝の水は果たして何度か？
さのやさんが言った。水温１４、２度。
正解は・・・


１４、６度。
すごい！これは正解と言っていいだろ。意外に水温高めでした。

さて、調査開始です。











下流域と違いここは急流。ヘルニアクラブには辛い。階段登りです。一歩ずつ、一歩ずつ。ゆっくりゆっくり。歩いた分、帰らないといけない。ここは帰りの事は考えないようにします。
入渓ポイントからチェイスなし。ここは急流。魚がいるのか？いないのか？一級ポイントにルアーを投げるも反応なし。良いポイントは点在してるんですが・・・・。ここには魚はいないようだ。魚がいるのか？いないのか？それを探るのが月イチ定例支流調査。
と思っていると先行のさのやさんが「いる！」と叫ぶ。岩魚がいた。ここは源流。源流の水は命の源。この沢の源流にも岩魚がいる。







いる！いるぞ！希望が沸く瞬間です。私はヘルニアの痛みで足取りが重い。先行する、さのやさんにすぐ離されます。月イチは遡行スピードが命です。先行のさのやさんが何かやってる。
さのやさん「ヤマト」
私「何だって～？」
近づくと写真をとってました。素晴らしい木曽ヤマト岩魚でした。







サイズも良く、肉厚で筋肉質な木曽ヤマト岩魚でした。
「きてみにぁわからん。」
「ほんとな、きてみにぁわからん。」
よし、先にいきますね～。私が先行です。
ルアーを投げる。ヒット！なかなかのサイズ。木曽ヤマト岩魚２５センチ。






ヒットルアー、だいちゃんのハンドメイドミノー、ジェミー。

ここは数は少ないがサイズがいい。釣れるヤマトは２５センチ以上。急流で生き延びてる岩魚は筋肉質だ。
釣れたら先行を交代していきます。１級ポイントには必ず魚がいます。
そして、ヒット！









ヒットルアー、タッサンのハンドメイドミノー、トコナ。

素晴らしい面構えの木曽ヤマト岩魚。尾びれも素晴らしい。美しい。
いいね。いいね。サイズもいい。泣尺だ。腰の痛みも吹き飛びます。











そして、滝が現れた。超えれそうで超えれない滝。
ここまでか。ここは源流。源流の水は美しい。水は人間にとって命の源の頼朝だ。

ということで人間にとって水は命の源の頼朝沢・・・
制覇。











安全祈願から始まった今シーズン。
今年もつつがなく終了。無事に今年の月イチも終わりました。
さのやさん、お疲れさまでした。記事が遅くなってすみません。やはり記憶があるうちに記事は書いた方がいいですね。今年もお世話になりました。信州木曽にはたくさんの渓流があります。未調査な川はまだ無数にあります。また来年もお願いします。








信州木曽、月イチ定例支流調査にはスタミナン７。
ちなみに私は長野県製薬の回し者ではありません。